4.英語

TOEIC 330 → IELTS (Academic)6.0_20160909_Allthephotosihavetaken - 6292.jpg

僕が渡航直前に受けたTOEIC(リーディング、リスニング)の結果は330点でした。
どれくらいかというと、周りの人たちが英語で話しているのかフランス語で話しているのか分かりませんでした。
生活の中では基本的にYes/Noでコミュニケーションを図り、コーヒーを買う時も声で注文して手惑い、最終的にジェスチャーで伝えていました。

それから1年半後、帰国前に受けたIELTSの結果は6.0でした。

IELTSは移民や大学進学への英語力の基準としてよく使われています。
リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングと4つのセクションに分かれ、それぞれの点数と全体の点数が9ポイント満点で採点されます。

僕の目標は大学の入学基準としてほとんどの学校が挙げているAcademic6.5でしたが、それに惜しく及ばずと言う結果でした。

IELTS6.0がTOEICでいうとどれくらいなのか。
比較の表は検索すればたくさん出てきますが、あるところでは600点くらい、あるところでは800点以上とその基準にかなりの幅があります。
なので、実際に僕の生活をもとに具体的にどのくらい英語ができるのか例を挙げてみました。

・Listening
日常の中で外国人の人と英語でコミュニケーションを取ったりゲームの説明を聞いて理解することができる。
分かりづらい時は何度か聞き返す。

・Speaking
議論や、細かい場面説明やニュアンス(自分の感動した映画の内容や受けた感情など)を伝えようとすると表現や語彙の足りなさを感じる。

・Writing
メッセージや文章は基本的に直接英語で考えて打ち、時々辞書で分からない単語や言い回しを調べる。
ある程度変な言い回しや間違いがあっても仕方ないと思っている。

・Reading
インターネットで調べる際はなるべく英語で検索して海外の記事を読む。
時々分からない単語が出てくるが、英英辞書で引けば大体理解できる。

渡航前の英語力を考えれば「伸びたなー」と思いますが、「マスターした」とは全く思えません。
言語習得はどこまでも先があることを理解した上で自分がどこをゴールに設定するかが大切だと感じました。

せっかくなので、ここからいくつか僕が実践した英語の勉強法を紹介します。
あまりお金をかけずに渡航前から始められるものばかりなので、是非試してみてください。

1.FRIENDSを観る

28c79aac89f44f2dcf865ab8c03a4201.png

FRIENDSはアメリカの人気ドラマです。

カナディアンのルームメイトがDVDボックスを僕にくれたので観始めました。
始めは観ていても内容が飲み込めず何が面白いのか分かりませんでしたが、ネット上に「FRIENDSを観るのが英語の習得に有効」という記事が沢山あったので試しに毎日観続けてみました。

途中からはアルバイトが忙しく、ゆっくり英語を勉強する時間が取れませんでしたが、FRIENDSは(あまり好きな食事のし方ではありませんが)朝食と夕食の時に食事をしながら観続けていました。

全200以上あるエピソードを見終わるのには3ヶ月くらいの時間が掛かりましたが、後半はDVDに観入って食事の手を動かすことを忘れてしまうことがあったり、最終回では感動して泣いてしまいました。

映画やドラマを観てその言語に慣れるのは人気のある勉強法のようで、インターネットで検索すればいくらでもやりかたが紹介されたサイトが出てきます。
僕は字幕を付けず、分からなくてもどんどん先に進むという方針で観続けていました。
FRIENDSはNetflix(https://www.netflix.com/jp/)でも観られるようです。
始めの1ヶ月は無料で入会できるようなので、是非試してみてください。

2.携帯アプリEnglish Grammar in Use

Screen Shot 2016-10-20 at 12.50.06 PM.png世界で一番使われているESLのテキストブックのアプリ版です。

日本語のテキストは「マーフィーのケンブリッジ英文法」という名前で売られています。
紙のテキストは初級編と中級編がありますが、アプリは中級編のみだと思います。

僕は渡航前にテキスト初級編を使って勉強し、渡航後に日本から持って行っていた中級編を使って勉強しました。
その後、この携帯アプリを使って中級編をもう一度(二度?)勉強し直しました。

アプリのインストール自体は無料ですが、それぞれの項目を購入する必要があります。
全項目を購入すると掛かる金額は2000円程度だったと思います。
紙のテキストが税抜き2190円なので、アプリの方が少しだけ安いです。

また、アプリには紙のテキストにはない利点が幾つかあります。

1.同じ項目を何度も勉強できること
紙だと書いた答えは残ってしまいますが、アプリなら同じ内容を何度も勉強することができます。
チェックテストも繰り返し受けることができるので、自分が1回目に理解できなかったものが2回目に理解できているか改めて確認することができます。

2.文章の音声を再生できること
紙のテキストにはCDが付いていないので発音を確認することができませんが、アプリでは例文を再生して音声を聞くことができます。

3.アップデートされること
日本語のテキストを使って勉強しているときに僕はいくつかの誤植を見つけました。
その誤植が勉強する上で気になるかと言うと別にそうでもないのですが、例文や書き方もテキストと違うものをいくつか見つけました。
配信された後にも更新されているのだと思います。

4.どこでもできること
僕はこれを寝る前のベッドの中や、アルバイト先に向かうメトロの中で使っていました。
20分ほどの時間を見つければ一つの項目を終えられます。
テキストやノートを使うと家やカフェでしかできなかったり場所を選びますが、アプリなら携帯さえあればどこでもできます。
毎日続けるのにこの手軽さはとてもありがたかったです。

3.バイリンガルニュースを聞くecd79bab0c9757275627c373f7637851.jpeg

バイリンガルニュースは僕と同年代のバイリンガル:アメリカ人Michaelと日本人Mamiちゃんがそれぞれ英語と日本語で時事ニュースにコメントしていくPodcastです。

毎週木曜日に更新され、二人が選んだ4~6個程度のニュースを1時間以上かけて話します。
スポンサーを付けずに配信している彼らの番組はとてもフラットで、気負わずに楽しみながら聞くことができます。

聞き始めた頃、僕はMichaelの言っていることが全く分からずMamiちゃんの言葉だけで内容を追っていましたが、英語を勉強するにつれて少しずつ二人のやりとりが理解できるようになっていきました。
そういった意味で自分のリスニングの物差しにもなってくれています。

途中聞かなくなった期間もありましたが、一話完結なのでいつでも新しいエピソードから再び聞きなおせるのがまた手軽で良かったです。

YouTubeでもエピソードがアップされているようなので、Podcastを使わない方はそちらから聞くのが有効かもしれません。
また、彼らは話の内容を字で理解したい人たちの為に文字起こしのアプリも作っています。(文字起こしのアプリはAndroid版もあります)unnamed.pngこちらは有料ですが月額240円で全てのエピソードのテキストを見ることができます。

聞くだけなら無料、テキストを購入しても月240円です。
手軽な上聞いていて楽しいので、ストレスなく続けられると思います。
是非試してみてください。

余談ですが、217話の恐竜くんとの特別編は僕がバイリンガルニュースにメールして実現した回です。Yay!

 

以上、僕が英語の勉強をする方法として実践していたことの一部です。

新しい言語に慣れるのに、最低1000時間その言語に触れる必要があると聞いたことがあります。
「1000時間!?」とものすごい量のように感じていましたが、現地に住んで夢中に勉強を続けていればそのラインはあっという間に超えました。

最初から高いハードルを掲げてしまうと越えるのが難しく感じてしまうので、始めは低く跳び始め、越えられるようになってから少しずつバーの高さを上げていくことがコツだと思います。

言語習得の成果は人との比較ではなく常に自分の中にあります。
根気強く、焦らずに自分のペースでも続けていればその結果は必ず表れます。

次の記事: 5.アルバイト

2 thoughts on “4.英語

  1. Pingback: 3.生活費 | Deliver-lights.com

  2. Pingback: 目次 | Deliver-lights.com

Leave a comment